メイク業界に足を踏み入れて18年目を迎える黒木絵里です。
メイクは、古来より宗教的意味合いを持ったりするほか、自分をより美しく粧う「美粧」、これがメイクアップと定義されてきました。
今でいうメイクアップアーティストは、「化粧師(けわいし)」と呼ばれていたそうな。
日本でのメイクは、女性が主とされていましたが、時代は移り変わるもの。
昭和から平成において、メイクを男性がしていたら、
「おかま」
「ニューハーフ」
「女」
と差別まがいな言葉を投げられかけられることも少なくなかったはず。
しかし、そんな時代は少しずつ終焉を迎えつつあります。
海外から入ってくる音楽文化もしかり、美の文化も日本は少し遅れをとっているような気がします。
アジア圏でいうと、韓国なんかはもう既に男性のメイク文化はベーシックになりつつあり、それはアーティストをはじめとしたアイコンとなるような人たちがSNSなどで露出され、魅力的に思った一般の男性たちもそれを真似し始めたというところでしょう。
日本でもメンズコスメ市場が続々と姿を確立しつつありますね!
女性にも大人気なコスメブランド「THREE」からは、メンズコスメラインの「FIVEISM×THREE」(ファイブイズム バイ スリー)も発売され、かなりの注目を集めています。
▶ メンズがメイクをしたほうがいい理由
私は、男性がメイクすることに対し肯定的です。
それは、職業がメイクアップアーティストだからということでもなんでもなく、美容の仕事についていなかったとしても肯定すると思います。
私が思う男性がメイクをしたほうがいい理由は、
・美しく(かっこよく)みせることができる
男性が女性をみて、肌の美しい、メイクが上手な子に魅力を抱くのと一緒で、女性から見る男性の第一印象も顔は大切な要素。
素肌を美しくすることはもちろんのこと、それをメイクでブラッシュアップすることで、女性に対してだけでなくビジネスシーンでも有効と考えるからです。
・自分を積極的に前向きにすることができる
上記の「美しく(かっこよく)なる」ということは、自分にとっての自信につながる要素の1つと考えます。
すると、仕事もうまくいくかもしれない、意中の女性にモテるかもしれないなど、あらゆる可能性で前向きになることができるかと思います。
他に理由を挙げればキリがありませんが、上記の2点でもう十分な理由はそろっているのではないでしょうか。
▶ メンズメイクでおさえておくポイント
メンズメイクでおさえるポイントは、女性とは少し異なります。
女性のメイクの場合は、アイシャドウの色、マスカラ、チーク、リップとベーシックメイクでもある程度おさえるべきポイントがありますが、今の段階でのメンズメイクはそこまでやる必要はないかと個人的には思います。
・眉
眉を整えている方は多いかと思いますが、細くしすぎてしまったり、左右のバランスが違うなどの見せ方に関してはまだまだハードルが高いのかなと思います。
そのため、アイブロウペンシルで眉の毛と毛の隙間を埋める程度でも結構ですし、眉尻が少し短ければ描き足す……程度で、あまりヘビーに考えすぎず、「整える」ということを念頭に置いておくとよいでしょう。
・ベースメイク
ベースメイクとは、ファンデーション等で肌色を整えたり、肌トラブルをカバーするなどの役割をもちます。(ファンデーションやコンシーラー)
女性の場合、メイク下地もこの一部に入りますが、メンズメイクの場合は下地を使わずにおこなうこともおおいにアリだと思います。(肌によってケースバイケース)
目の下のクマ、吹き出物のカバー、ヒゲ剃りあとが青くなってしまうという方も、ベースメイクで整えると、周囲からの見え方も大きく変わり、第一印象も良い方向へと働きます。
・リップ(口紅等)
何も口紅をつけたほうが良いということではありません。
もちろん、あまりに唇の色が不健康そうとか、唇のシミが気になる等の理由があれば別ですが、最低限見栄えをよくするということに徹すればよいかなと思います。
あまりにグロッシーにする必要はなく、リップクリームやリップバームなどで唇を乾燥からまもり、ひび割れや皮めくれなどがないニュートラルな唇を保つことが理想です。
現時点でのメンズメイクは、少なくともこの3点を意識するだけでもかなりの好印象をうむ顔をつくれるかと思います。
マスカラやアイライン、チークなどは、必要があればすればよい!というくらいで、まずベーシックで考えるところとしては、上記の3つにしぼられると考えます。
▶ スキンケアはもう常識の範囲内
男性だからしなくていいということでもないし、意識高い系とかでもありません。
男性も女性も、同じ人間ですから、肌は乾燥もするし老化もします。
気にするしないは個人の自由ですが、「身だしなみを整える」ということで考えれば、スキンケアはもはや歯磨きをするのと同じくらいの位置づけです。
▶ アイテムはメンズ用でなくてはダメ?
いいえ、そんなことはありません。
市場では、スキンケアもメイクアイテムも「メンズ用」をうたうと売れやすい傾向にあります。
それがなぜかというと、隙間産業だから。
女性向けアイテムは、プチプラからデパコスまで既に飽和状態。
しかし、男性向けアイテムと銘打つものは、まだ市場でも数割にとどまりますし、スキンケアやメイクの知識をあまりもっていない男性には、マーケティング次第でドッカドカ売れるという仕組みです。(今はね)
メンズ向けとうたわれるアイテムの配合成分をみても、特にこれといって男性向けにつくられている特別な処方なものはほぼないといっても過言ではありません。
今あるメンズ向けなんちゃら的なものは、ほぼほぼOEMでありきたりな成分配合のものだし、それを使った男性が「やっぱりこのブランドだよね!」というのは、今まで他のスキンケアアイテムを使ったことはおろか、スキンケア自体がはじめてで、作用を実感しているということが大半。
そりゃ今まで何もしてこなかったゼロの状態から、1することで、肌への作用は感じて当たり前でしょう……と(;・∀・)
なので、男性だから男性用のものを使ったほうが良いというわけではなく、自分の肌に合うアイテムを使うというのが1番です。
1つ補足したいのは、スキンケアやメイクをしていない男性が悪、している男性が善というわけではないのであしからず。
あくまでその人、個人個人の自由です。
次回は、メンズメイクのアイテム選びについて書いていきます^ ^
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先程のブログで、息子の発達障害について少し触れました。
— 黒木 絵里【メイクアップアーティスト】 (@eri_kuroki1030) 2018年8月13日
別エピソードをnoteにてワンコイン公開中。
少しずつ彼の自立している心理が感じられます。#発達障害 #ADHD #アスペルガー
母ちゃん、話があるんだ|黒木絵里 @eri_kuroki1030|note(ノート) https://t.co/2qmE5gXM7B
私の勝手な推測と持論ですが、よろしければ是非。
— 黒木 絵里【メイクアップアーティスト】 (@eri_kuroki1030) 2018年8月14日
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